ジョッキ エマーユ

ジョッキについて
 洋の東西を問わず酒の器に凝るのは人類文化の原点であり共通して見られる傾向である。ビールの本場ドイツといえばその器はビアジョッキということになる。
 なかでも「メトラッハ窯」は有名で酒好きの庶民の生活、風習の図柄が特徴で、光沢のないクリーム地か薄茶色の地にユーモラスで屈託のない庶民の生活を充分にとらえ、イキイキと滅法明るく鑑賞する者を退屈させない。
 この焼成法は、17世紀に完成された。一方、紺とグレーを基調とした食塩釉(ソルトグレーズ)のジョッキは重厚で渋くドイツ特有のものであり、15世紀頃から盛んに使われた焼成法である。
 ちなみに「メトラッハ窯」は1920年頃窯を閉じたので現存する作品は少なく貴重なものである。

クリックしていただくと拡大表示されます。

メトラッハ メトラッハ500 500
ドイツ
メトラッハ窯
ドイツ
メトラッハ窯500ml
ドイツ
500ml
変形ジョッキ    
ドイツ
変形ジョッキ
   


エマーユについて
 潤んだ光沢を帯びて、彩りが一層映えてみえるのが「エマーユ」。英語では「エナメルペインティング」日本では「七宝」と味気ない表記になるが、フランス語のエマーユとなると、エレガントな装いをした感じに聞こえてくる。
 フランスでは、17〜19世紀頃に最も盛んに制作され、モチーフもエンゼルや聖母マリア像、また恋人の図などが多く洒落ている。技法としては、エマーユ・トランスリュシッド(半透明エナメル)で、金または銀の低浮彫りに透明の釉薬(ガラス質)をかけたもので日本でいう透明七宝や鎚起(ついき)七宝に類似する。
 フランスには16世紀に伝わり南西部のリモージュで盛んに製作され、以来筆画に近く同時代の油絵と様式的に接近している。確かに、美しく丹念に描かれた彩画がガラス釉の中に閉じ込められた、時の流れに古びることなく、永遠の美しさを、生き生きと私たちに、語りかけてくるものがある。

クリックしていただくと拡大表示されます。

仮面舞踏会 マダム・ポンパドール
仮面舞踏会 マダム・
ポンパドール
プシケ像
   
聖母マリア像    

このページのトップに戻る


ホームに戻る

Copyright (C) Kawamura art museum.